ねじ付き装置で顎を広げる④
2024.12.08
めでたくいい感じに上顎が大きくなっても、油断はできません。
せっかく広げた口蓋の縫合部、添加したはずの骨がまた吸収して縮こまってしまったり、左右の頬っぺたの肉に押されて、歯列がまた収縮したり、いわゆる「後戻り」を起こすことがあります。
まあ矯正にはある程度、若干の後戻りはある(もちろん最初までは戻りません)ものです。
「俺の経験則だが、エクスパンションスクリューというねじ付き装置で顎を広げた症例は、より後戻りに対する注意が必要だな」
と言う知り合いの矯正歯科医もおります。
いずれにせよ、ねじ付き装置で顎を広げた場合は、しっかりとした後戻り防止処置が必要であるといえましょう。