歯並びが悪いと歯ブラシがやりにくい、磨いたつもりでも磨けていない、物が挟まりやすい、結果、虫歯や歯周病になりやすくなります。
大きな口を開けて笑うことができない、恥ずかしくて手で口元を隠してしまう、とにかく口元、歯並びはコンプレックスの塊という方もいるかもしれません。
歯並びをきれいにすると自分に自信が持てるようになります。歯を見せて堂々と人前で話せたり、笑顔を作ることができます。
当然、他人から見た印象も好感度も全然違います。矯正治療は、外見も精神面も美しく変えるだけでなく、他人からの評価も上げるという効果もあるのです。
痛くなく

矯正は痛い。
そう思っている方は多いと思います。特に装置を新しくした時が痛いと。
しかしそれは強い力で歯を一気に動かそうとするから痛いのであって、適切な力をかける分にはそれほど痛みは出ません。
もちろん痛みゼロ、とはいいませんが「ムズムズする」「装置をつけた当日だけ少し痛かった」という方が多いようです。
歯を抜かず

「3人掛けの椅子に4人は座れない。一人に遠慮してもらおう」これが歯を抜く矯正の考え方。
「3人掛けの椅子に4人は座れない。椅子を大きくしよう」これが歯を抜かない矯正の考え方。
確かに今までは上下左右で合計4本の歯を抜いて始める矯正がほとんどでした。しかし現在は材料の質も良くなり、技術も進歩しました。何より虫歯でも歯槽膿漏でもなんでもない何も悪いことをしていない歯を、ただ生えている場所が悪いというだけの理由の歯を、いきなりそれも4本も抜くのはどうも気が進みません。
もちろん当院とて「絶対に、1本も歯を抜かない」というわけではありません。なかなか生え変わらない乳歯や余計な歯である過剰歯は抜くでしょう。また矯正治療をやってきてこの歯1本抜いた方が自然になる、予想以上に土台である顎の骨が成長してしまった、などというケースでは抜くこともあるでしょう。
いずれにせよ、まずは歯を抜かずに矯正を始めてどうしても駄目なら抜く、というやり方でいきます。歯を抜いてスタート、という場合も時にはあるでしょうが、いちどきに4本も抜歯して始めることはまずもってありません。
早く

当院の矯正治療は「大人は1年半、子どもは1年」を目標に行っております。
もちろんケースによっては2年3年とかかるものもありますし、逆に3か月できれいに並んだ、という症例もあります。
人には個性があるように、患者さんのお口の中、歯並びも千差万別です。諸条件が違いますから一概に「○○か月で治ります」とは言えないのですが、常に「年齢を考慮し、今現在この状態の歯並びに、最も適した矯正装置、矯正方法は何か」を考えて診断し治療を行っています。
ですから、基本ブラケット・ワイヤーで3次元的に動かしていくのですが、床装置やマウスピースを使うこともあるでしょう。場合によっては、上のみ矯正装置をつけて下は半年後、ということもあるかもしれません。
つまり、ひとつの矯正装置・矯正方法にとらわれず、適材適所、常にベストのものを考え取り入れ治療を行っているので、比較的短期間で歯を動かすことが可能になったのです。
なお、矯正には「後戻り」という現象がどうしても起こります。そのため歯並びがきれいになり矯正装置を外した後も、後戻り防止のマウスピースを夜間必ず装着していただきます。
目立たなく

歯に貼り付けるブラケットやワイヤーは金属、銀色でできています。
「いかにも矯正をしています、という感じで恥ずかしい」という方のためには、セラミックブラケット、ホワイトワイヤーがあります。白い、というより、歯と同じような色をしていますので、これならば矯正中でも口元はかなり自然になります。
なお、目立たず見えないように歯の内側、すなわち舌側に装置をつける舌側矯正法というのもありますが、当院では採用しておりません。
安く
矯正治療には原則保険が効きません。歯科医院によって金額に差があります。
矯正100万円時代と言われています。検査料で2万~5万ぐらい。調整料は1回につき3000~5000円ほどでしょうか。
月に2回調整に行く×12か月で、それだけで1年間でかなりの金額になります。マウスピース矯正や床矯正の場合、装置が新しくなるたびにまとまった金額が必要なケースもあります。装置が壊れると別途料金がかかるところもあります。
当院の治療費は「矯正料金」をご覧ください。
矯正治療は一生のうちでそう何回もやるものではありません。
当院を含め、いろいろな資料を集め、情報提供を受けて、納得のいくところで治療を始めるようにいたしましょう。
ちなみに歯科医院で矯正相談をする時は必ず次の3点を聞くとよいでしょう。
1「歯を抜きますか」
2「期間はどれくらいかかりますか」
3「総額でいくらかかりますか」
歯並びをきれいにすると今までとは違う自分に出会えます。みなさんが素敵な笑顔を手に入れますように。