ねじ付き装置で顎を広げる③
2024.12.07
さて、このねじ付き装置は奥歯を内側(口蓋側)から押して顎を広げるわけですが、力加減に注意が必要です。
早く広げたいからと、ねじを指示された以上に回転させてはいけません。
あまりに加える力のバランスが悪いと、歯の頭の部分も根っこの部分も一体で平行に動く歯体移動ではなく、歯の頭の部分だけ傾く傾斜移動になってしまいます。
また、派手に動かしすぎると、上の奥歯の内側の山(口蓋側咬頭)が咬んでいる下の奥歯へこみ(咬合面窩)を乗り越え、下奥歯外側の山の面(頬側咬頭頬側面)と当たる、いわゆる交叉咬合になってしまう場合があります。
指示通り、決められた間隔で決められたねじの回転をすことが、とても大切なのです。