乳歯の特徴について
2018.07.31
当たり前ですが、ただ大人の歯が小さくなったものではありません。それぞれ子供の時代にふさわしい本数、形をしています。
まず本数ですが、大人がふつう28本(親知らずを入れると32本)に対して、子供は20本です。大人に比べて、子供のお口も小さいので、歯の本数が少ないのは当然といえば当然です。
そしてこの乳歯は、大人の永久歯と比べて、エナメル質の成分が少ないのです。 エナメル質とは、歯の一番外側にあるダイヤモンドより硬いといわれている成分です。虫歯菌をはねかえし、歯を守る大切なかたい部分です。
このエナメル質の量や厚みが乳歯は永久歯より少ないのです。ここにポイントがあります。歯を守るエナメル質の成分が少ないということは、乳歯ではひとたび虫歯になると、みるみる進行するということです。
あっという間に虫歯がすすんで、神経のそばまで到達し、痛いよ、しみる、が始まることがあります。
歯の表面は小さな穴なのに、なかで大きく虫歯が育ち、内部ががらんどうのようになっている場合もあります。乳歯の虫歯は油断大敵です。
小さくても、あれよあれよと進行してしまうもの、と思っていてまちがいはありません。乳歯の虫歯の早期発見、早期治療は、大人の永久歯以上に大切です。

















